年俸の色々

コンサルタントは一般的な会社員とは異なり、年俸制を採用しています。まるでプロのアスリートのように評価が下され、それに基づいて年俸額が定まる仕組みです。最低年俸額は保証されているケースがほとんどで、その額に加えて評価相当額が加算されます。評価は半年ごとに下され、評価理由はレビューで明記することになっています。その評価に納得できなければ、ファームと交渉することも可能です。ファームは高い評価を下したコンサルタントには、多額の報酬を付与します。そして、さらに高いパフォーマンスを発揮してもらうために、レビューで翌年の年俸額の可能レンジを記します。コンサルタントはレビューを読んで、自分の報酬が上がる可能性を信じ、研鑽を積むことになります。ところで、コンサルタントが自分に下された評価に納得できなかった時、1人でファームに異議を唱えることが出来るものなのでしょうか。もし一人で争うとすれば、多勢に無勢であることは目に見えています。そこで多くのファームでは、メンター制度を敷いています。メンターとは、コンサルタントをサポートする人たちで、コンサルタントの良き相談相手として交渉時に手助けしてくれる存在です。ベテラン社員がメンターを担うことが多く、メンターとマネージャーが交渉するとなれば、対等な関係で話が進みます。例えばレビューの内容に満足できなければ、まずはメンターに相談します。メンターもレビューが不当であることに同調してくれれば、二人三脚でマネージャーと交渉することが出来るのです。

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