コンサルタントが起業するとどうなるか

コンサルタントは経営の仕方を指南するのが本業ですから、自分で起業すれば成功するのではないかと思われがちです。確かに一部のコンサルタントは経営者に転身して成功していますが、皆が上手くいくわけではありません。成功すれば「さすがは元コンサルタントだ」と持て囃されるでしょうが、失敗すれば目も当てられません。自身のコンサルタントとしてのキャリアを自ら否定することになるからです。実際、そのような失敗は少なからず起こっています。理由は単純です。コンサルタントとして優秀でも、経営者として優秀であるとは限らないからです。もちろんコンサルタントとして身に付けた知識、経験はそれなりに役立つのですが、最後は当然ながら経営者としての資質が問われます。経営者としての資質に欠けていれば、どれほど経営に関する知識を有していても、意味がないのです。コンサルタントを目指す人の中には、将来はコンサルタントを辞めて経営者に転身しようと考えている人もいるでしょう。もちろんその通りに事が運ぶこともありますが、絶対成功すると過信しないことが大切です。保険を用意することも人生設計の一つであり、コンサルタント業界を離れた後の選択肢を複数準備するのが堅実です。コンサルタントとして学んだことは、起業以外にも大いに役立つため、例えばNPOや政治家という選択肢も考えられるでしょう。実際コンサル業界出身者が政治家になったり、NPO法人に就職したりするケースが後を絶ちません。コンサルティング業界で身に付ける知識は非常に専門的であることから、公益的部門で貢献できる可能性が高いのです。思い出されるのは東日本大震災以降の動きです。被災地で活動するボランティアを束ねた人の中に、コンサルティング業界出身者が大勢いました。

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